SIRIUSの広告リンクはnofollowじゃなくsponsoredを使おう

2019年9月にGoogleが新たなリンク属性のsponsoredとugcを追加したとアナウンスがありました。

 

そして2020年3月のSIRIUSのバージョンアップ「Ver1.574」で、それらの属性がSIRIUSで使えるようになりました。

 

これからの広告リンク(アフィリエイトリンク)にはnofollowに変わってsponsoredを使用するようにしましょう。


外部リンクの重要性

今まで広告リンク(アフィリエイトリンク)にはnofollowタグを付けるのが一般的でした。

 

例えば私が

 

「いいサイトですね!お金を支払うのでウチのサイトを紹介してもらえませんか?」

 

と、どこかのサイトにお願いしたら、以下の外部リンクを貼ってもらうことになります。

 

<a href="https://sirinova.com/" rel="nofollow">SIRINOVA</a>

 

広告リンク?nofollow?という方は、まず外部リンクを理解する必要があります。

 

外部リンクとは?

外部リンクとは、自分のサイトと外部のサイトを繋ぐリンクのことです。

 

外部リンクには、自分のサイトから外部のサイトに出ていく「発リンク」と、外部のサイトから自分のサイトに入ってくる「被リンク」があります。

 

外部リンクがサイトの価値を高める

外部リンクは、Googleなどの検索エンジン最適化(SEO)において重要な要素のひとつです。

 

自サイトの検索エンジンの表示順位を上げるには、サイトがGoogleから高く評価される必要があります。

 

Googleは外部リンクを人気投票のように捉えており、外部サイトから自サイトへの被リンク(外部リンク)が多いほど人気が高いと判断され、サイトが高く評価される傾向があります。

 

良質な外部リンクとは?

外部リンクならどのようなものでも良いわけではありません。

 

検索結果に影響するような良質な外部リンクとは、外部サイトがそのページを有益な情報と判断し、自然に貼られるようなリンクです。

 

そのため、多くの場合は自然とそのページと関連性の高いコンテンツを扱うサイト(ページ)からになります。

 

外部リンクは評価を分け与える

被リンクが多いほどサイトの価値が高まるなら、評価の高いサイトにお願いして自サイトにリンクを貼ってもらったり、手持ちのサイトから新しく立ち上げたサイトにリンクを貼るなどの悪用が可能になってしまいます。

 

そういったことを回避するため、通常、外部リンクを貼るとリンク元のサイトの評価(ドメインパワー)がリンク先のサイトに分け与えられるようになっています。

 

こうすることで、良質なサイトに新規サイトや低品質サイトへ外部リンクをたくさん貼ったりすると、サイトの評価が下がるようになっているため、悪用が難しくなっているわけです。

nofollowとは?

しかし、サイトの評価の分け与えとは別に、手持ちの複数のサイト同士の相互リンクや、アフィリエイトの広告リンクを貼りたい場合もあります。

 

その場合に使用するのがnofollowタグです。

 

<a href="https://sirinova.com/" rel="nofollow">SIRINOVA</a>

 

外部リンクにnofollowタグを挿入することで「リンク先のサイトの品質や内容の保証はできない」ということをGoogleに伝えることができます。

 

簡潔に言えば、nofollowとは「リンク先のサイト(ページ)への評価の分け与え」を無効化できるタグです。

 

nofollowの用途

nofollowの用途としては以下となります。

 

  • 信頼できない、評価したくないサイトへのリンク
  • 有料、広告リンク
  • クロールの優先順位が低いリンク(クロールしなくていいページ)

 

アフィリエイトのリンクは2番目の広告リンクとなるため、これまでGoogleはnofollowを付けることを推奨していました。

 

ASPの広告コードは改変不可の場合が多いですが、大手ASPのA8.net、アクセストレード、バリューコマース、アフィリエイトBなどはデフォルトでnofollowタグが使われているので問題ありません。

新たなリンク属性sponsoredとugcが追加される

Googleは2005年に怪しげなリンクやコメントスパムに対処する手段としてnofollow属性を導入しました。

 

現在ではnofollowは広告リンクでも活用され、nofollowに指定していない広告リンクは「有料リンク」とみなされペナルティの対象となる場合もありました。

 

しかしこのペナルティを回避するために、本来なら評価すべきはずのリンクにまでnofollowを付けるサイトも出てきたのです。

 

nofollowをサイト全体に適用されてしまうと、価値のあるリンクまでカウントされなくなってしまいます。

 

こうした理由から、 Googleはnofollowを絶対に従う命令としてではなくヒントとして利用するよう仕組みを変え、新たなリンク属性の「sponsored」と「ug 」を追加導入ました。

 

用途に合わせてリンク属性を使い分ける

これまでは広告にもブログコメントにもnofollowを使ってきました。

 

新たに追加された2つのリンク属性は基本的にnofollowと同じ働きですが、広告へのリンクはsponsoredを使い、ブログのコメントやフォーラム投稿などのユーザー生成コンテンツのリンクはugcを使用することになります。

 

この使い分けによって、Googleにリンクについてのより詳しい情報を伝えることが可能になりました。

 

リンク属性の各用途

sponsored属性

お金を払って掲載してもらう広告、スポンサー広告、アフィリエイト広告、無料提供レビューのような広告型の記事(からのリンク)など、何かの見返りを得るリンクに使用します。働きはnofollowとまったく同じです。sponsoredが付いたリンクをGoogleはランキング要因としては利用せず、サイト評価も渡しません。

 

ugc属性

ブログのコメントやフォーラムの投稿のようなユーザー生成型コンテンツ内のリンクに使用します。働きはnofollowとまったく同じです。ugcが付いたリンクをGoogleはランキング要因としては利用せず、サイト評価も渡しません。(SIRIUS上での使いみちは思い付きません…)

 

nofollow属性

別のページに評価を渡さないこと含めて、ページへのリンクで内容を保証することを望まない場合にこの属性を使用します。これまで通り信頼できないサイトへのリンクにはnofollowタグを使いましょう。

 

何らかの理由でスパムサイトにリンクを貼るような、リンク先ページを保証したくないときにはこれまでと同じようにnofollowを使えます。

 

Googleはこれまでnofollowのあるリンク先を完全に無視していました。

 

基本的にはnofollowが付いていればこれからも従来のように無視すると考えて構いません。Googleが評価すべきだと判断した場合にのみ、nofollowのリンク先が評価対象になるそうです。

SIRIUSでのsponsoredとugcの使い方

SIRIUSでsponsoredとugcのリンクを作成するには「リンク挿入」ボタンをクリックしてから「属性」を選択するだけです。

 

 

すると以下のようにタグが挿入されます。

 

<a href="https://sirinova.com/" rel="sponsored">SIRINOVA</a>

 

またリンク属性は併用できます。Google以外の検索エンジンはまだsponsoredをサポートしていませんので、併記したほうが良いかもしれませんね。

 

<a href="https://sirinova.com/" rel="sponsored" rel="nofollow">SIRINOVA</a>

すでにあるnofollowリンクを変更する必要は?

この属性扱いの変更によって、既存のnofollowリンクを変更する必要はまったくないそうです。広告リンクや信頼できないリンクにnofollowを使っている場合も、これまで通りサポートされます。

 

nofollowは以前と同じような効果があると覚えておけばいいと思います。

 

ただ、これから広告リンクを貼る場合は、nofollowよりsponsoredを使うことが推奨されるかと思います。